都住研ニュース

第27号 ●京都の住まい・まちづくり拝見!

ここでは、京都の住まい・まちづくりに関するユニークな、新しい取り組みを紹介します。

京都の狭小敷地にどう住むか

今回は、都住研の運営委員でもある金城さんに、(株)ゼロ・コーポレーションの「まちなか未来住宅」のモデルハウスをご案内いただきました。
 京都には、細街路や狭小間口(ウナギの寝床)のような敷地が多く存在します。旧市街地に見られるこのような土地には、家を建てるのに厳しい制限があります。また、時を経て培われたコミュニティもあるため、相隣関係を無視して建築プランを構想することはできません。このような居住環境、密集地に建てるまちなか住宅だからこそ、採光や合理性、相隣関係について高度な工夫を必要とします。
 「まちなか未来住宅」は、このような建築条件に加え、維持管理や耐久性、防犯や安全性、ホームエレベーターや発電装置などの設備だけでなく、部屋の間取りとともに、将来の建築条件を睨んだセットバックなど、様々な要素をビルトインしているそうです。
 現在に継承されている京町家は、長い年月を経て、現在の形に洗練されてきました。時代を経て、社会の要請を受けて変化する建築の形態。未来を睨んだ「まちなか未来住宅」から多くのことを学びました。

リビング
吹き抜けにより、明るいリビング
セットバック
セットバック部分には和風の設え
外観

全国都市再生モデル調査に採択 ●定例会ダイジェスト ●運営委員のリレーエッセイ

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