都住研ニュース

第27号 ●「「京都こだわり住宅プロジェクト」全国都市再生モデル調査に採択されました

 昨年末から取り組み始めた「京都こだわり住宅プロジェクト」。都住研の活動10周年を節目に、京都の住まい・まちづくりのプラットフォームになることを目指し、取り組んできています。
 この取り組みが、今年の「全国都市再生モデル調査」に採択されました。「京都発の新しい住まい・まちづくりのモデル」となることを目指し、実り多い調査、プロジェクトにしていきたいと思います。

【京都こだわり住宅プロジェクトとは・・・】
 近年の地域主導の社会の到来に対応して、地域の個性や地域経済と密接にリンクした安全・安心・快適で地域に根ざした住まい・まちづくりシステムを構築していくことが課題となっています。そのためのプロジェクトとして、京都の建材や技術、人を活用し、地域の循環型経済の構築や人材育成に寄与する、住まいの京都ブランド構築を目指した「京都こだわり住宅プロジェクト」を立ち上げ、実際にモデル住宅の建設を実現しようとするものです。

 この「京都こだわり住宅」とは、具体的には次のようなものを想定しています。
  ○京都の地場産材(北山杉や京瓦、京畳など)を活用
  ○京都の伝統的な工法・技術(平入り、木造軸組)を採用
  ○内装は京都の伝統産業や技術(西陣織、清水焼など)を採用
  ○地元の職人(大工、左官、庭師など)の参加で建設
  ○新しい京都のまちなみ、まちなかでの暮らし方の物語を提案

 京都の住まいを京都の材料・職人で供給することで、京都の地場産業の振興、仕事づくり、担い手の育成、そしてそこから良質なまちづくりにつなげることを目指します。また検討の体制において生産者、行政、市民等の多様な主体のネットワークを構築し、それぞれの関わりによって確立していくことで、持続的な取組、そして新しい都市型ビジネスモデルの構築を進めます。加えて「住まい方」「ライフスタイル」に関する発信もあわせて行うことで、地域産業の振興と住まい手を重視した「住まいの京都ブランド」の構築を目指します。様々な主体の参画により「京都らしい、京都にふさわしい住宅」の具体的な像を構築・共有し、「京都こだわり住宅」を可視的にするためのモデル住宅を建設、市民間での価値共有を進めるとともに、持続的な供給に向けた体制や仕組みに関する調査研究を進めたいと思います。

現在、住まい・まちづくりや建材、技術に関する情報収集や勉強会を継続開催しています。

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体験  「こだわり住宅」について、皆様のアイデアやご意見をお聞かせください。

定例会ダイジェスト ●京都の住まい・まちづくり拝見! ●運営委員のリレーエッセイ

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