都住研ニュース

第53号 ●定例会ダイジェスト

シェアハウス トークセッション・質疑

 定例会後半では、シェアハウスに関する様々な疑問やアイデアなどをチークテーマボートに基づいて、意見交換しました。
 様々なエピソードや、苦労した話・ここだけの話などフロアと一緒に活発な展開となりました。
 ここでは、ダイジェストで内容の一部を掲載します。

■シェアハウス管理人の悩み

西村  シェアハウスでは、まずイベントをしてそれぞれの距離を近づけていきます。その後週1回程度巡回に行って、トラブルがないかを確認します。メールでは随時対応しています。管理人自体には特別なスキルなどはないと思いますが、入居者面接をしっかりするのが大事だと思います。いろんな人が選定するとずれてきますから。
扇沢  住民同士の仲は、気を使っています。データとしては、電気代が高い所は仲が良くない所が多いです。自室に籠もって、それぞれが電化製品やエアコンを使っているから電気私用の効率が悪いのです。共用スペースの居心地をいかに良くするかというのが大事です。そうだとみんな出てくるので、コミュニケーションもとりやすくなります。
小森  部屋に籠もって共用スペースに出てこないと、「何を思ってうちに住んでいるんだろう」と思います。各シェアハウスへは、私が掃除やゴミ捨てとかこつけて行くのですが、その際に「あの人どうしている?」など聞くようにしています。なのでだいたい、入居者の状態は把握しています。恋愛事情も含めて。

■ゴミや掃除はどうしている?

扇沢  西村さんの所と小森さんの所は、清掃などの管理もされていますが、うちはゴミ以外は「主体的にやってね」としています。運営者と入居者はFacebookやラインでコミュニケーションを駆使しています。クレームがあったら、「どうしたの?」と呼びかけ、小さなミーティングを重ねます。かつては、マネージャーとして家賃を下げて入居してもらっていましたが、成功することもありましたが、しんどくなって退去してしまったりしました。事前にきちんと説明して入居してもらうことが大事かな、と思います。
小森  ゴミと掃除は、住民の健康状態を見るチャンスでもあります。生活実態を見て、安心することもできます。ゴミや掃除、という見方ではなく、そういった視点で見たら違うことも得られるのではないでしょうか。
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