都住研ニュース
第33号 ●「京都まちなかこだわり住宅」 オープンまでの軌跡!
昨年10月に着工し、今年の4月に完成した「京都まちなかこだわり住宅」。
ここでは、建設の経過のダイジェストと完成後の取組についてご報告します。
■2006年10月〜11月 基礎の掘削、配筋 12月 建材の調達、土台工事
コンペの優秀賞案にあった集成材壁柱による構造形式は京都市建築主事の見解により一部変更となりました。10月に建築の許可がおり、着工。最初に裏庭の植樹を行ってから、基礎、土台の工事が始まりました。
■2006年12月下旬 建込み、集成パネルの組み立て
間仕切りの壁となる集成材の建込み工事は、クレーンを使っての作業。澄み切った青空に木材の美しさが映えていました。この建込み工事は3日で終了しました。
■2006年12月23日、24日 上棟見学会の開催
上棟のタイミングで見学会を開催しました。この見学会では2日間で約100名の方にご覧いただきました。来訪者を対象に行ったアンケートでは、「構造の確かさを実感した」「京都にこだわった良い取組だ」等の評価をいただきました。
■2007年1月〜 伝統技術、伝統産業導入の調整、施工
今回の取組の特徴として、京都の伝統的な技術や産品を積極的に取り入れ、かつ従来の高級品ではなく、優れた機能を身近に利用が可能な形で導入する形態や仕組みづくりも試みました。「京都まちなかこだわり住宅」の定礎板は、巽会長が自ら製作されました。
■2007年4月15日〜 プレ見学会 18日 竣工式
近隣の方を対象としたプレ見学会では、100名を超える方にご覧いただきました。
竣工式では事業主である建都住宅販売(株)社長の井上氏から挨拶があり、巽会長の手により定礎板が装着されました。
■2007年4月19日〜 モデル住宅の公開(〜7月15日)
4月19日から、オープンハウスとして公開、連日多くの方に訪れていただくとともに、建築学会や住宅産業フォーラムなど研究者や実務家の多くのグループの視察もお越しいただいています。また、住宅づくりに参画いただいた匠を招いた座談会も継続開催しており、毎日賑やかなモデル住宅となっています。
是非お越しいただき、新しい京都のまちなかの住宅の提案する空間を体感してください。