定例会のお知らせ


第21期 都住研総会 と 第59回 都住研定例会のご案内

 京都市内には、木造密集市街地は市域の約14%を占め、総住棟数の22%(約16万戸)が存在しています。これらは、歴史都市・京都らしい風情を醸し出してはいますが、防災上多くの課題があります。
 都市居住推進研究会は、今から20年前の1994年6月に発足しましたが、発足した大きな動機の一つがこの密集市街地の開発に関する施策の研究でした。その後、都住研の活動にも関連して「連担建築物設計制度」(法第86条第2項)の適用など、密集市街地の更新に関する取組みが可能になりました。しかしながら、依然として京都市内の状況は改善されていない状況です。近年の震災や自然災害などの影響を鑑み、これら袋路や密集市街地の整備は、喫緊の課題ともいえ、都住研の原点ともいえます。
 2014年に京都市にまち再生・創造推進室が創設され、これら京都固有の課題に取り組む専門のセクションが立ち上がり、密集市街地対策を進めるための「防災まちづくり推進事業」、細街路対策事業(緊急避難経路整備補助)も開始されることとなり、一層の推進が期待されています。
 京都市内には、これら袋路及び密集市街地の更新について、いくつかの先進的な事例が存在しますが、その多くが施主の厚意や先駆的なチャレンジ等個別解が殆どであり、奇跡的な事情が重なって実施されていることが多く、普遍化していくための事業性についてはなお課題を抱えています。さらにより京都らしい風情や景観などデザインについても多くの可能性を追求する必要があります。また、より面的な取組みが可能となる可能性や、更新後の用途など、今後の京都のまちづくりを踏まえながら、様々な制度設計が望まれます。
 第59回定例会では、文山氏を講師にお招きし、これまでの活動の検証とともに、新しいステージを迎えつつある密集市街地の更新に向けた展望を共有するとともに、事業者ネットワークである都住研として、どういった展開、制度設計が可能であるかを実務ベースで深く検討します。

日時平成26年11月6日(木) 18:00〜20:00
場所:ひと・まち交流館 京都 第4会議室(http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
   ※いつもと場所が異なりますので、ご注意ください。

内容:18:00〜 (1)都住研第21期総会  18:30〜 (2)第59回定例会

テーマ:今再び、密集市街地! 歴史都市故の問題、解決できる?

講師:文山 達昭 氏(京都市都市計画局まち再生・創造推進室密集市街地・細街路対策課長)

参加費 500円 定員50名 「都住研会員 無料」 お誘い合わせの上ご参加ください。
 定例会へのご参加は、会員の方に限らずご参加いただけます。
 ご参加いただける場合は、下記事務局へお申し込みください。
 <11月4日(火)までにお願いいたします。>

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